ブラザーバカ日誌6

Hummel TCC Thimble　 1989年TCCより会員に向けて限定発行された 「フンメル　スクール　チルドレン」全28種から 「リトル　ブラザーズ　レッスン」 弟に本を読み聞かせる姉のデザイン。

フンメル本人ともいわれる姉。

弟の面倒を見るのはお姉さんの役目です。

ゴールドプレートで仕上げられた本体。

繊細で美しい絵柄を、 ハンドクラフトのエナメルでデザイン。

内部にars/TCCの刻印あり ドイツ　ARS ゴールドプレート サイズ：約20x20x23mmマリーア・イノツェンツィア・フンメル　Maria Innocentia Hummel シンブル　コレクション ゲーベルをリヤドロと並ぶ高級人形会社へと成長させたフンメル人形。

人々を魅了する子供たちを描いたのが マリーア・イノツェンツィア・フンメル。

そのフンメルの絵をシンブルにし、 TCC（シンブル・コレクターズ・クラブ）が会員向けに発行した、 希少なフンメルコレクションがこちら。

Hummel School Children　フンメル・スクール・チルドレン 1989年　全28種発行Little Brother's Lesson　リトル　ブラザー　レッスン マリーア・イノツェンツィア・フンメル　とは Maria Innocentia Hummel　　　M. I. Hummel 1909年、ドイツ、ババリア生まれ。

名前はベルタ・フンメル。

子供のころから創造的な才能を見せ、父はその才能を伸ばすべく 20マイルをも離れたシスターズ・オブ・ロレトに寄宿させました。

1927年卒業の後、ミュンヘンの名門アカデミー・アプライド・アーツに在籍。

そこでフランシスコ修道会の2人のシスターと出会います。

1931年、首席で卒業した後シスターとなり、 マリア・イノツェンツィア・フンメルとなりました。

修道院の学校で美術を教えることになったフンメルは、 いそがしい間の余暇を使って子どもたちの絵を描き続けました。

それを見て感動したシスターが、渋るフンメルを説得、 その絵のコピーをミュンヘンの芸術を専門とした出版社に送付。

出版社は作品をハガキサイズのプリントにして発行することになりました。

ほどなく、偶然ミュンヘンを訪れていたゲーベルがこの作品と出会います。

ゲーベルはフンメルのフィギュアを製作することを望み、独占権を得ました。

フンメルドールは1935年ライプツィヒ・トレードフェアに出品され、 一躍有名になりました。

フンメルドールはアメリカ兵によって母国に持ち帰られると、 アメリカで熱狂的に支持されました。

1937年フンメルの一生にかかわる2つの重大な出来事がありました。

一つは修道会の正規常任スタッフとなったこと。

もう一つは「Volunteers 」というタイトルの絵の発売。

それによってフンメルはアドルフ・ヒトラーの憎悪を買い、 ナチ当局により仕事は許されたものの、作品の配布を禁じられてしまいました。

ナチ当局は雑誌にフンメルを認めない批判記事を書き、 フンメルはダビデの星を含む（危険なテーマ）の絵を描き続けました。

世界は第二次世界大戦へ。

1940年にナチ政府は宗教的な学校を閉鎖、修道院を占拠。

フンメルは独房を与えられ、ナチスは彼女が仕事で得た収入の半分を徴収しました。

わずかに残った収入では寒さを防ぐこともできず、食事も不足していました。

1944年、ついに健康を害したフンメルは結核と診断、サナトリウムに送られます。

フランス軍によって地域が解放され、修道院に戻ったフンメルですが、 彼女の体は回復することなく、1946年11月6日にその短い生涯を終えました。